2008年03月16日

MS「Office Live Small Business」は使えない?

山田祥平氏のRe:config.sysというコラムに「MicrosoftのPlus戦略を台無しにする内部因子」というタイトルで先日クリッピングしたMSの「Office Live Small Business」に関することが書かれていたので紹介する。

「Office Live Small Business」に関しては、先日の記事「MS、無料の中小企業支援インターネットサービスを正式運用へ〜情報共有や顧客管理機能」でも少し概要は触れているが、彼のコラムでも改めて書かれている。

スモールビジネスがターゲットとされているが、実際には、個人や仲間で使っても便利なものとなっている。電子メールや予定表はもちろん、ウェブサイトの提供、ドキュメントの保存スペース、Wiki、Blog、チームディスカッションなど、一般的に必要だとされているサービスがスイートとして揃っている。しかも、これらの基本的なサービスは、すべて無料で提供されている。


という、端折って言えば、無料で便利なグループウェア的なビジネスツール。上記引用部分をパッと見ただけでも便利そうなのはおわかりいただけるだろう。

そして本題の「Office Live Small Business」の使えない点。彼のコラムは、

MicrosoftのOffice Live Small Businessが14カ月間という長いベータ期間を終え、正式にサービスインした。ただし、Outlookとの連携という、もっとも重要な仕様の1つを積み残したままのスタートとなってしまっているのが残念でならない。


という書き出しから始まっているのだが、最後の方では

配布された評価ガイドにもしっかりカレンダーの同期ができると記載されている。記者会見の会場でも聞いてみたが、その問題は認識しているというし、フィックスに向けて努力を続けているともいうが、なにやら奥歯にもののはさまったような言い方だ。1年になろうとしている不具合を、未だに放置しているというのは、いったい何なのだろう。しかも、Office Live Small Businessの予定表リンク先は、MSNカレンダーとWindows Liveカレンダーベータが混在していて余計にややこしくなっている。これでは使いものにならない。Office Live Small Businessの崇高な志も、こんなつまらないことで台無しになってしまっている。つまり、Microsoftは予定表に関して、まともなサービスを提供する気がまったくないととられても仕方がないだろう。


と、「使いものにならない」とまで書かれている。

自分はまだ使っていないのだが、彼のように本当にツールとして使おうと思っていた人の感想は、(場合によっては特殊な場合もありあまり参考にならない時もあるのだが)予定表の同期という非常に重要な部分なだけに、かなり参考になりそうだ。

もちろん、「Office Live Small Business」の機能はそれだけではないので、そこを重要視しない使い方であれば、その点に関して問題はない。全てが「使えない」という結論ではないのでその点は気を付けていただきたい。

ただ、彼のコラムで気になったのは、Googleと比較して、MSはあまりニーズに対応するつもりがないか、対応が出来ない体質になっているのでは、のようなことを書いているところだ。

そうであれば、一見便利そうな「Office Live Small Business」も、個々の機能を本気で使っていこうと思って見ていくと、実はどれも中途半端で使えないのかもしれない。

そして、それをニーズに沿って改善していく気がないのであれば、彼の書くとおり、MSはGoogleに負けるだろう。
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2008年03月13日

MS、無料の中小企業支援インターネットサービスを正式運用へ〜情報共有や顧客管理機能

MS、情報共有や顧客管理機能をネットで無料提供より。

 マイクロソフト(MS、東京都渋谷区、ダレン・ヒューストン社長、03・4332・5300)は6日、中小企業の従業員間の情報共有や顧客管理などを支援するインターネットサービスの正式運用を始めたと発表した。基本機能は広告付きで無料提供し、事業規模の拡大に応じて必要な機能を有料で追加できるようにした。従業員10人未満の小規模企業を中心に、半年で6万社程度への導入を目指す。


とのことで、「オフィスライブ スモールビジネス」という名称で提供している模様。

広告を掲載することで無料を実現するという、一般的な仕組みのようだ。

Microsoft Office Live Small Business
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2008年03月10日

Symantec、「Norton 360 version2.0」を発売〜スモールビジネスエディションは15,750円から

シマンテック、ノートン360バージョン2.0を発売より。

Norton 360 シリーズは、昨年3月に発売されたセキュリティソフトウェア。ノートン・インターネットセキュリティ2008、ノートンアンチ・ウィルスとともに、ノートンシリーズのラインナップを形成している。バージョン2.0は既にβ版を発表しており、今回製品化された格好だ。

今回発売されるのは、包括的なセキュリティを提供するノートン360のバージョン2.0で、ウィルス、スパイウェア、ファイアウォール、進入防止、不正行為を検出する技術の SONAR を備えている。


というのが概要。

この手のソフトは、PCが不安定になったり、動作に影響が大きくて不快以外の何者でもない、という印象が強いが、

また、同バージョンの特徴としては、タスクを管理するスマートバックグラウンドスケジューラーを搭載。ソフトウェアの稼動による動作速度への影響を軽減するために、プロセス数の削減や必要メモリの削減、高速スキャンを実現するなどの改善がなされている。PC チューンアップの時間も大幅に短縮した。


とのことなので、どの程度改善されているかが気になるところ。

どの製品も基本性能において大きな差はないと思うので、今回のSymantecの対応のように、いかにPCへの影響を減らせるかが鍵になりそうだ。

ちなみに、海外製品では「スモールビジネスエディション」というものがよく見られるが、料金体系は、

・標準パッケージ(3PC)8,190円
・プレミアムエディション(3PC)9,975円
・スモールビジネスエディション(5PC)15,750円
・スモールビジネスエディション(10PC)30,030円

とのこと。

米Symantec
Symantec
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2008年03月07日

スモールビジネスユーザーに対するGoogleの販売戦略

先日取り上げたGoogle、オンラインコラボレーションツール「Google Sites」を公開という記事は、CNETの記事を参照して書いたのだが、その記事中に気になる部分があったのでメモしておく。

Glotzbach氏によると、Google Appsはかなりの訴求力を持ち、約50万社の企業で採用されているが、ハイテクに詳しくないナレッジワーカーは「Google Docs」を知らないかもしれないという。Googleは、スモールビジネスにおける利用の喚起は口コミに頼り、大企業に対してはより直接的な販売体制をとっている。


という部分なのだが、前半部分は、もちろん日本においても当てはまる、というか、圧倒的多数の人が知らないだろう。

で、それはまぁいいのだが、特に気になったのが後半部分。
最近ではさすがにそういう傾向はほとんどないと思うが、Web業界の中には、Webが最高で、Web以外の選択肢なんて考えられない、みたいな人もいて、オフラインの活用を軽視していることもあった。

まぁ、かのAmazonも、今もそうなのかわからないが、ずっとオフラインでのプロモーションをしていなかったと聞いたことがあり、希に例外的なところもあるのだが、Googleのような会社であっても、ビジネス優先になれば上記引用のようなやり方を取っているのだということがわかり参考になった。

CNET:グーグル、協業サイト構築ツール「Google Sites」を公開--JotSpotの資産を活用
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2008年03月05日

Google、オンラインコラボレーションツール「Google Sites」を公開

グーグル、協業サイト構築ツール「Google Sites」を公開--JotSpotの資産を活用より。

Googleがホスティング型Wikiプラットフォーム「JotSpot」の改良版にあたる「Google Sites」を立ち上げた、というニュースが先日掲載されていた。「コラボレーション」というのが重要なキーワードのようだ。

「これは、『Google Apps』スイートにとって最後の重要な構成要素だ。オンラインコラボレーションに他の要素を組み込むための核となる」と、「Google Enterprise」担当製品管理ディレクターのMatt Glotzbach氏は語った。


というコメントも掲載されており、もちろん、「Google Sites」自体がスモールビジネスをしている人達にとって役立つツールになりうる可能性は大いにあると思うが、記事中には具体的内容が書かれていないのでいまいちよくわからない。

「オンラインコラボレーション」などというとすぐに活用出来る人は限られると思うが、例えGoogle自身の説明に「Wiki」という言葉が使われていなくとも、Wiki的なものであるわけだから、オンラインマガジンのようなサイトだとか、単純にCMS的に活用したり、顧客のサポートページ、場合によってはプロジェクト管理やプロジェクト内等での情報共有にも使えるのかもしれない(当然オンラインで問題程度で)。

「Google Sites」にあるサンプルを見る限り、「Google Calendar」なども盛り込めていて、プロジェクト管理にもってこいのように思える。

と、思ったら、そういうサンプルもあった。

Glotzbach氏によると、Google Appsには将来、YouTubeの動画をグループ内で共有する機能や、音声通話機能が加わる予定だという。


ということも書かれていたが、これまで自分はWikiやブログのシステムを使ってプロジェクト用のサイトを立ち上げたりしていたのだが、ITリテラシーの高い人とのコラボでなら、かなり便利ではないかと感じる。共有したいドキュメントは「Google Docs」にすればオンラインで編集出来るし、読めるし。

▼「Google Sites」のビデオ解説


折を見て使ってみたい。

Google Sites(英語のみ)
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2008年03月03日

日本と海外のスモールビジネス事情を出版物で考察(後編)

日本と海外のスモールビジネス事情を出版物で考察(前編)に続き、Amazonで和書「スモールビジネス」、洋書「Small business」で検索した結果を基に、日本と海外のスモールビジネス事情を見てみる。

復習がてら、改めてAmazonでの検索結果を挙げておく。

<和書(キーワード「スモールビジネス」)>

1.スモールビジネスの技術学 Engineering & Economics 寺岡 寛 (単行本 - 2007/2)
2.農!黄金のスモールビジネス 杉山 経昌 (単行本(ソフトカバー) - 2006/9/13)
3.スモール・ビジネスの経営を考える―起業主体の観点から 齊藤 毅憲 (単行本 - 2006/6/3)
4.最強のスモールビジネス経営 加護野 忠男 関西生産性本部 (単行本 - 2005/7/29)
5.農で起業する!―脱サラ農業のススメ 杉山 経昌 (単行本 - 2005/2)
6.Small business of buraku in Japan’s economy―Industrial economy and human rights Mitsuru Tanaka (単行本 - 2004/10)
7.基礎からのWindows Small Busines Server 2003―システム構築から管理まで (I・O BOOKS) 大沢 文孝 (単行本 - 2004/9)
8.スモールビジネス・マーケティング―小規模を強みに変えるマーケティング・プログラム 岩崎 邦彦 (単行本 - 2004/4)
9.「スモールビジネス」成功のセオリー90! 射手園 達一 (単行本 - 2003/8/23)
10.スモールビジネスの経営学―もうひとつのマネジメント論 寺岡 寛 (単行本 - 2003/8/20)
11.スモールカンパニー儲け上手になれる本―小さな会社の体験的成功法則 川崎 裕司 (単行本 - 2002/11)
12.Microsoft Small Business Server情報管理システム入門―Windows 2000 Server/Windows NT Server 阿部 一義 (単行本 - 2001/11)

続いて洋書。

<洋書(キーワード「Small business」)>


1.Self Employment (ペーパーバック - 2009/4/1)
2.Small Business Management David Megginson (ペーパーバック - 2009/2/15)
3.Family Business David Laventhol (ハードカバー - 2009/1/28)
4.Get Rich Click: From the Guy Who Scored $7 Million Selling on the Internet Marc Ostrofsky (ペーパーバック - 2009/1/10)
5.Live What You Love: Working for Yourself: Inspiring Stories and Advice for Entrepreneurs (Live What You Love) Robert Blanchard Melinda Blanchard (ハードカバー - 2009/1/6)
6.Entrepreneurship And Small Business Development in the Former Soviet Bloc David Smallbone Friederike Welter (ハードカバー - 2009/1)
7.Brilliant Business Plan: How to Write a Winning Business Plan Richard Stutely (ペーパーバック - 2009/1)
8.The Complete Guide to Working for Yourself: Everything the Self-employed Need to Know About Taxes, Recordkeeping, and Other Laws Beth Williams Jean, Dr. Murray (ペーパーバック - 2008/12/20)
9.The No-Fail Guide to Starting and Growing Your Small Business: 10 Critical Ways to Ensure Small Business Success Barry H. Cohen Michael Rybarski (ペーパーバック - 2008/12/17)
10.Small Business Management Leon C. Megginson Mary Jane Byrd (ペーパーバック - 2008/12/1)
11.Good Green Guide for Small Businesses (ペーパーバック - 2008/11/15)
12.Quickbooks 2009: The Official Guide (Quickbooks) Kathy Ivens D'alessandro (ペーパーバック - 2008/11/12)


和書に関しても洋書に関しても、一つずつ内容を確認していないので、関連性が低いものなどもあるかもしれない、ということをあらかじめお断りさせていただいた上で、上記結果から、ざっと幾つかの要素でデータを抽出してみる。

1.最新刊の年月日(出版予定含む)
 【和書】昨年(2007年)2月
     「スモールビジネスの技術学」
 【洋書】来年(2009年)4月
     「Self Employment」
2.最新刊(発売済)の年月日
 【和書】昨年(2007年)2月
     「スモールビジネスの技術学」
 【洋書】2008年2月25日(上位12件にはなく、208件目)
     「Simply Success: How to Start, Build 〜略」
3.一番古い出版年月日(出版予定含む)
 【和書】2001年11月
     「Microsoft Small Business Server情報管理システム入門」
 【洋書】2008年11月(9ヶ月先の出版予定)
     「Quickbooks 2009: The Official Guide (Quickbooks)」
4.最安価格(中古含む)
 【和書】1円(中古)
     「スモールカンパニー儲け上手になれる本」
 【洋書】1,387円
     「Live What You Love: Working for Yourself〜略」
     「The No-Fail Guide to Starting and Growing Your Small Business」
5.最安価格(中古含まず)
 【和書】1,575円
     「Small business of buraku in Japan’s economy」
 【洋書】1,387円
     「Live What You Love: Working for Yourself〜略」
     「The No-Fail Guide to Starting and Growing Your Small Business」
6.最高価格(中古含まず)
 【和書】2,625円
     「Microsoft Small Business Server情報管理システム入門」
 【洋書】17,771円
     「Small Business Management」

<気付いた点>

・予想通り、和書は「スモールビジネス」関連書籍が少ない。価格設定や中古の状況、各本の掲載されている情報を見ても、あまり売れてもいないと思われる。
・和書では「スモールビジネス」と「農業」がホットな時期があったらしい。レビューも多く、これだけは例外的に売れたと思われるが、「スモールビジネス」という言葉自体があまり浸透していない中で、「スモールビジネス」と「農業」という2つが必要以上に強い結びつき(印象として)を持ってしまったのでは、という問題意識が出てくる。
・和書ではスモールビジネス経営とかビジネス実務以外のMSの「Small Business Server」に関する解説書が上位に来てしまう。最新刊も「スモールビジネスの技術学」ということで、内容はわからないがタイトルから想像する限り、テクニカルな内容を含み、対象とする読者層が狭いように感じる。
・洋書は1年以上先の本まで既に掲載しており、出版予定の本は現時点で207冊にも上る。しかも、日付はもちろん、表紙まで出来ているものがかなりある。
・各本の内容まで細かくわからないが、洋書に関しては「Small Business Management」などという、経営実務に触れた本が結構ありそう。

一冊ずつ中身を見ていけばさらに多くのことが見えてくるはずだが、日本では出版物も少ないのでは?という個人的な仮説は裏付けされたし、洋書の出版プロセス(プロモーション方法)が垣間見れたのは、予想外の収穫だった。

浅い内容だが、とりあえずはこの程度で。